川﨑颯太 写真:Getty Images

 ブンデスリーガのマインツが、J1の京都サンガからMF川﨑颯太を今2025/26シーズンいっぱいの期限付き移籍で獲得した。契約には買い取りオプションが付いており、移籍金は100万ユーロ(約1億7,000万円)と報じられている。

 マインツのスポーツディレクター、ニコ・ブンゲルト氏は7月9日の公式声明で「川﨑は非常に多才な選手で、技術が高く両足を使いこなし、広範囲をカバーできる」と評価。そのうえで「我々がすぐに感銘を受けたのは、彼が前線で積極的にプレッシングを仕掛け続ける姿勢だ。我々のスタイルに非常によく合っている」と説明した。

 さらに同氏は、川﨑がフィジカル面や人間性の面でもチームやクラブ、街になじむと確信していると語り、「マインツで名を上げた多くの日本人選手の流れに、彼も続く存在になる」と期待を寄せている。

 川﨑本人も「昨シーズンのマインツの試合を観ていて、攻撃的なスタイルやアグレッシブなプレッシングがとても印象的だった。そのスタイルをマインツのユニフォームを着て今後ピッチで表現すること、マインツのファンに会うこと、そしてブンデスリーガのスタジアムだからこそ感じられる独特の雰囲気を体感することを楽しみにしている」とマインツの公式声明で語っている。

 川﨑は京都で公式戦通算179試合に出場し、14ゴール11アシストを記録。キャプテンとしてもチームをけん引していた。今回の移籍は、京都で実績を積んだ選手がブンデスリーガで新たな挑戦に踏み出す一例となる。なお、完全移籍に切り替わるかどうかは今シーズンのパフォーマンス次第となる見通しのようだ。