クリスティアン・モスケラ 写真:Getty Images

 プレミアリーグのアーセナルが獲得を狙っているラ・リーガのバレンシアに所属するDFクリスティアン・モスケラに関する交渉が、停滞している状況が明らかとなった。将来性を期待される若手センターバックとの契約成立には、時間を要する見通しのようだ。

 UKメディア『Daily Mirror』によると、アーセナルはモスケラの獲得に強い関心を示しており、本人もアーセナルへの移籍を希望しているという。すでにモスケラはバレンシアに対し、自らの意向を伝えたとされるが、両クラブ間での移籍金交渉が難航しているようだ。アーセナルの初動に対し、バレンシア側は不満を抱いており、取引額は2,000万ポンド(約39億円)以上に上る可能性が予測されている。

 モスケラは現在、バレンシアとの契約が残り1年となっており、クラブ側にとっては今2025年夏に放出できなければ、来夏に無償で失うリスクを抱えている。そのため、同クラブは市場価値を下回る移籍金でも売却に踏み切る考えで、アーセナルが適正な条件を提示すれば、交渉が再開される余地は残されているようだ。

 身長が高くフィジカルに恵まれたセンターバックであるモスケラは、プレミアリーグに適した選手と評価されているが、現時点ではアーセナルのDFウィリアム・サリバやDFガブリエウの控えを担うと見られている。

 また、モスケラは右サイドバックとしても起用可能であり、昨2024/25シーズンのアーセナルはDFベン・ホワイトやDFユーリエン・ティンバー、今夏に退団した日本代表DF冨安健洋が長期離脱していたことから、ミケル・アルテタ監督にとってモスケラは有用なバックアップオプションとなり得る存在として注目を集めている。