
横浜F・マリノス下部組織出身のU23日本代表FW内野航太郎は2025年夏、筑波大学からデンマーク1部ブレンビーIFへ移籍。7月5日に行われた練習試合で2ゴールと鮮烈デビューを飾ったが、デンマークでは格安で獲得可能な日本人選手への関心が高まっているという。
内野はヴェイレBKとの練習試合でスタメン出場。7分にヘディングシュートから移籍後初ゴールを挙げると、1-1で迎えた39分には左足からの強烈なシュートでゴールネットを揺らしている。この内野の活躍ぶりを受けて、デンマーク『Tipsbladet』は「彼は大学サッカーでのプレー経験しかないが、そのレベルは決して低くない」などと評している。
そんななか、海外メディア『SCOUTED』は7月8日に「内野は間違いなくデンマーク1部リーグを代表する選手のひとりだ。この夏、筑波大学からフリートランスファーで加入している。横浜FMのU18チームでは、20試合で21ゴールを挙げた。ブレンビーにとって、この夏の貴重な契約のひとつだ」とリポート。
移籍金ゼロでの獲得を明かした上で、「デンマークのクラブが日本市場に目をつけ始めていることも注目に値する」「デンマークのクラブにとって、日本市場は魅力的だ」などと、日本人選手が安価で獲得可能な現状を強調している。
ブレンビーは2023年夏に清水エスパルスから日本代表MF鈴木唯人を獲得。デンマーク1部リーグで通算58試合出場21ゴールと好成績を残した同選手を、SCフライブルクへ移籍金800万ユーロ(約12億8,000万円)で売却している。また、2025年夏は内野にくわえて、湘南ベルマーレからFW福田翔生を獲得している。
なおデンマーク紙『tipsbladet』が伝えたところによると、内野には日本代表MF久保建英所属のレアル・ソシエダ、DF毎熊晟矢擁するAZアルクマール、イングランド3部降格のカーディフ・シティFC、DF大南拓磨ら日本人選手3名を擁するベルギー1部OHルーヴェンもオファーを提示していたとのこと。横浜FMトップチーム加入の可能性もあった中、ブレンビー移籍を選択したという。