鈴木淳之介 写真:Getty Images

 湘南ベルマーレ所属の日本代表DF鈴木淳之介は、デンマーク1部FCコペンハーゲンへの完全移籍が決定的に。海外では、先日アルビレックス新潟からスコットランド1部セルティックへ完全移籍したDF稲村隼翔と比較されている。

 コペンハーゲン移籍の可能性は、デンマーク『Tipsbladet』が7月1日時点で報じていたが、鈴木は6月28日に行われた明治安田J1リーグの横浜F・マリノス戦で負傷。E-1選手権の日本代表にも招集されていないが、メディカルチェックで破談となるリスクもあった。

 しかし、同メディアは8日になって「鈴木は8日にデンマークの首都でメディカルチェックを受ける予定」とリポート。ボルシアMGへフリー移籍したインドネシア代表DFケビン・ディクスの後釜としてコペンハーゲンへ加入する見込みだが、記事では「移籍金はわずか120万ユーロ(約2億円)」「格安で獲得」などと綴られている。

 一方、Jリーグや日本人選手に詳しいジャーナリストのチアゴ氏は7月はじめ、稲村と鈴木を比較。前方へのパスやドリブル成功率など、ビルドアップに関わる能力値がほぼ同じであることを紹介しているが、「鈴木の方が(海外移籍の)準備が整っており、ポテンシャルも高い」「セルティックがなぜ鈴木ではなく稲村の獲得を狙ったのか理解に苦しむ」などとポスト。稲村より鈴木の方が海外で通用する可能性が高いとの見方を示していた。

 現在21歳の鈴木は、帝京大可児高校を経て2022年に湘南へ加入。高卒3年目の2024シーズン途中からセンターバックにコンバートされ、同ポジションでレギュラーに定着。2025シーズンはここまでJ1リーグ戦全21試合でスタメン出場していた。

 なお、英メディア『スカイスポーツ』の報道によると、セルティックが稲村の獲得で支払った移籍金は25万ポンド(約5,000万円)であるとのこと。『Tipsbladet』の報道内容が事実である場合、移籍金額も稲村より鈴木の方が高いとみられる。