マルセロ・ヒアン 写真:Getty Images

 サガン鳥栖からFC東京へ期限付き移籍中のブラジル人FWマルセロ・ヒアンには、クロアチア1部ディナモ・ザグレブをはじめ海外複数クラブからの関心が報じられていた。しかし、鳥栖が中東クラブからのオファーを拒否した模様。FC東京残留の可能性もあるとみられる。

 海外移籍の可能性を巡っては、Jリーグの移籍市場に精通しているジャーナリストのダニーロ氏は7月4日、UAE国内の2,3クラブからの問い合わせを報道。また、ブラジルの一部情報筋はアル・ナスルSCドバイへの移籍が決定的と伝えていた。

 しかし、UAEメディア『UAEキック』は8日、独自に入手した情報として「アル・ナスルSCドバイはヒアンと契約するために、移籍金300万ドル(約4億5,000万円)のオファーを提示したが、日本のクラブ(鳥栖)はこのオファーを受け入れなかった」と報じている。

 一方、クロアチアメディア『germanijak』や『sportske』は6月中旬に同国1部ディナモ・ザグレブ移籍の可能性を報道。これによると、鳥栖は1000万ユーロ(約16億6,000万円)以上の移籍金を要求も、6月下旬に要求額を大幅に引き下げたとのこと。同選手の代理人は他クラブへの売り込みを行っているという。

 現在23歳のヒアンは、鳥栖在籍時の2024シーズンにJ1リーグ戦で14ゴール2アシストを挙げ、FC東京へ期限付き移籍。2025シーズンもここまでJ1リーグ18試合の出場で6ゴール3アシストと結果を残している。この夏に残留するとなれば、鳥栖がJ1昇格の可能性を踏まえた上で、2026年の構想に同選手を含めている可能性も考えられる。