善意の押し付けほど厄介なものはありません。家庭内や親族間でこの言葉が当てはまる典型例のひとつに、姑からの余計なお世話があげられるでしょう。もちろん、姑の行動に悪意はありません。むしろ「助けてあげよう」「良かれと思って」という善意に基づいていることがほとんどです。しかし、その助けが逆にストレスや混乱を招いてしまう場合も…。
そこでSirabee取材班は、姑のありがた迷惑な言動について聞いてみました。
■料理を勝手に作って食べさせる
「産後、頼んでもいないのに家にきて、野菜をたくさん食べなさいとか言い出し、しょっちゅう勝手に野菜サラダとか作って食べさせられた。トマトが大嫌いなのにトマトも…。
産後ゆっくりしたかったのに、姑がきて心が休まらないし、嫌いなものを食べさせられるしで、迷惑でしかなかった」(30代・女性)
■古着を送りつけてくる
「『私が昔着てたのあげる』って、大量に古着を送りつけられた。趣味じゃないし、なんか汚れているし…うちゴミ箱じゃないんだけど?
かといって捨てたら『あの服嫌だった?』とか聞かれそうだし。正直頼まれてもないのにアレコレ勝手に動かないでほしい。人の生活に踏み込んでこないで」(20代・女性)
■子供にお菓子を与える
「隣の家が義実家で、子供がしょっちゅう遊びに行き、大量にお菓子を食べて帰ってくるせいで夕飯を食べない。何度『夕飯食べなくなっちゃうから食べさせないで』ってお願いしても、こそっとあげてる…。
お菓子ばっか食べてるせいで、子供なのに肥満だし、なんか肌も荒れてるしで、姑のお菓子が迷惑でしかない」(30代・女性)
姑の余計なお世話は、その多くが「助けたい」「支えたい」という善意から出発しています。だからこそ指摘しづらく、関係がこじれやすいのです。しかし、真のサポートとは“相手が何を必要としているかを理解した上での行動”です。一方的な親切は、ときに相手の尊厳や自立心を傷つけてしまいます。
現代の家族関係において、大切なのは、「距離感のある思いやり」と「聞く力」です。姑世代と嫁世代、それぞれの価値観を尊重し合いながら、よりよい関係性を築いていくためには、教えるよりも寄り添う姿勢が求められているのではないでしょうか。
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(取材・文/Sirabee 編集部・ 美佳)