現代社会において、マナーやエチケットは円滑な人間関係を保つための潤滑油のような存在です。しかしながら、誰しも一度は「え…、それはちょっと」と感じてしまうような無自覚なマナー違反に出会ったことがあるのではないでしょうか。その多くは、悪意ではなく、誰にも教えてもらえなかったことが原因です。ただ、その行動が周囲に大きなストレスを与えていることも事実です。

そこでSirabee取材班は、かなり迷惑なマナー違反について聞いてみました。

■過度な香水

「昔、マッチングアプリで知り合った男性が、和食屋さん予約したよって言って、当日香水ぷんぷんできたことあったな。あれはマナー違反だなって思ったね。隣にいるだけで酔いそうだったもん。高級な和食屋さんだったのに味全然覚えてない。

海外はどうかは知らないけど、ここは日本なんだから、過度な香水はみんなの迷惑になるからやめてほしい」(30代・女性)

■ハサミの刃を向けて渡す

「前の職場に、ハサミの刃を相手に向けて貸す人いた。流石にそれは『いやいや、危ないよ』ってツッコまれていたけど、本人は“え? なんで?”みたいな顔してた。

たぶん誰にも注意されたことないんだろうな。もしかしたら家族もそういう渡し方しているから気にも留めなかったのかもね」(20代・女性)

■出入口でのマナーが…

「電車で降りる人を待たずに乗り込む人、降りる人がいるのにドアの真ん前で動かない人、エレベーターのボタン前に立っているのに降りる人or乗る人がたくさんいても開ボタンを押してあげない人…そういう人ってホント自分のことしか見えてないんだろうな。

人間関係でもデリカシーのないことをして避けられてそう」(30代・女性)

マナー違反は多くの場合、「知らなかった」「気づいていなかった」ことが原因です。しかし、無自覚な行動が周囲に不快感を与える以上、それは学ぶべきこととして受け止めるべきではないでしょうか。

私たちもまた「注意されなかったから大丈夫」ではなく、「周囲を見渡す余裕」と「相手の立場に立つ想像力」を育んでいく必要があります。マナーとは他人のためだけではなく、自分自身の信頼を築くための知恵でもあるのです。

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(取材・文/Sirabee 編集部・   美佳