長崎スタジアムシティ 写真:Getty Images

 韓国の5人組男女混成アイドルグループ『ALLDAY PROJECT』(オールデイプロジェクト)のメンバーであるヨンソさんが、Jリーグ複数クラブのユニフォームを合体させた衣装を着用。日本に対する否定的なメッセージが込められた可能性も指摘されている。

 ヨンソさんは7月、韓国の民間放送局SBSで放送されている音楽番組『人気歌謡』に出演。その際に着用していた衣装は、浦和レッズ、サガン鳥栖、V・ファーレン長崎などJリーグクラブのユニフォームの既製品とみられるデザインが盛り込まれている。

 その衣装の左腕には、長崎のメインスポンサーである『Japanet』(ジャパネット)のロゴが確認されるが、このジャパネットのロゴのうち「Jap」のみが見えるような仕様となっている。この「Jap」という表記は、日本人差別に意味合いを持つメッセージと解釈可能である。この切り取り方が故意である可能性もあるとして、Xでは反発の声が多く挙がっている。

 また、ヨンソさんの衣装に使用された長崎のユニフォームが、2019年の平和記念ユニフォームである可能性が浮上。原子爆弾が投下された長崎では、今もなお恒久平和を願う声があるほか、クラブも平和への想いを発信しているだけに、韓国人アイドルのために使用された衣装に対する失望のコメントも相次いでいる。

 浦和のエンブレムや同クラブの元ユニフォームスポンサーである明治製菓のブランド『SAVAS』(ザバス)、それに鳥栖の元ユニフォームスポンサーである『DHC』も切り取られるなど、日本のサッカーファンの間で波紋を呼んでいるヨンソさんの衣装。日本での声を、ヨンソさんや関係者などがどう受け止めているのか気になるところだ。