
FC今治所属時に悪性リンパ腫を患い、闘病生活を乗り越えたFWラルフ・セウントイェンスは、2025年夏の現役引退を検討も、一転して現役続行。Jリーグ再挑戦へ意欲的だったが、ベルギー国内クラブへ移籍する見込みだ。
現在36歳のセウントイェンスは2025年1月、米メディア『ESPN』のインタビューで「(現役続行の可能性について)もう十分だよ。ただJリーグ再挑戦は常に選択肢のひとつだよ。日本はとても素敵で美しい国だからね」とコメント。2024/25シーズン終了後の去就は、Jリーグ再挑戦と現役引退の2択に絞られている可能性が考えられた。
2024/25シーズンのオランダ2部リーグ戦36試合の出場で5ゴール2アシストを挙げるなど、デ・フラーフスハップの主力選手として活躍していたセウントイェンスだが、クラブが1部昇格を逃すと、6月に契約満了により退団している。現地メディア『VI』によると、ベルギー2部ロンメルSKへ加入するとのこと。記事では「9日に1年契約でサインする見込み」と綴られている。
また、セウントイェンスにはオランダ2部FCアイントホーフェンも関心を寄せていたとのこと。本人は「FCアイントホーフェンとの交渉に時間を要し、クラブ側からの反応がない状況だった。その時にロンメルが現れ、物事が進んだ」と語ったという。
セウントイェンスは2022年3月に今治へ完全移籍も、来日1年目に悪性リンパ腫を患っていることが判明。母国オランダで治療に専念していたが、2023年2月の検査で寛解が確認された後は、スパルタ・ロッテルダムのトレーニングに参加。母国オランダでのコンディション調整を経て、6月17日のJ3リーグ第14節テゲバジャーロ宮崎戦で復帰したが、2023シーズン限りで今治を退団している。