
ジュビロ磐田は7月7日、ブラジル1部ECヴィトーリアからブラジル人MFグスタボ・シルバを完全移籍により獲得したと公式発表。移籍金ゼロでの獲得とみられるが、ブラジル国内では同国1部コリンチャンスと裁判で争ったシルバの過去が再び話題になっている。
現在27歳のグスタボは、2019年1月にコリチーバからコリンチャンスへ移籍。3度にわたる期限付き移籍を経て、2020年8月にコリンチャンスへ復帰したが、2022年に膝の靭帯損傷という大怪我を負い、1年近く戦列離脱。2023年8月に復帰した後は出場機会を減らし、2024年8月にECヴィトーリアへ移籍している。
ブラジル『meu timao』が7日に伝えたところによると、シルバはヴィトーリア移籍直前の2024年7月、肖像権料等の未払いを理由に、コリンチャンスに対して契約解除を要求。同クラブを相手取り提訴した後、契約解除に成功したほか、2025年3月に勝訴が確定したという。
ECヴィトーリア移籍後はスタメンでの出場機会を増やしていたシルバ。2025シーズンはここまでリーグ戦10試合の出場で2アシストを挙げ、コパ・スダメリカーナのグループステージでも全6試合でプレーするなど、完全復活を遂げていた。コリンチャンスとの間で抱えていた問題も解消されただけに、磐田での活躍が期待される。
なお、現地メディアの報道によると、同選手とヴィトーリアの契約には「海外クラブからのオファーを受け入れる場合に契約解除可能」という条項が盛り込まれていたという。
また、シルバは磐田の公式サイトを通じて「この度、ジュビロ磐田でプレーする新たなチャレンジの機会をいただき、とても嬉しく、モチベーションが高まっています。一日でも早く、チームに、そして日本のサッカーに適応できるように頑張ります。そして、チームの目標達成のために、自分の全力を尽くして貢献したいと思います」と、ファン・サポーター等にメッセージを送った。