
プレミアリーグのアーセナルが7月4日、日本代表DF冨安健洋との契約解除を正式に発表した。冨安は2021年にクラブ加入後、フィットネス面で問題を抱え、昨2024/25シ-ズンはわずか1試合6分間の出場にとどまった。冨安は度重なる負傷により、その力を発揮できずに同クラブでの時間は終わった。冨安はアーセナルのサポーターに愛されていたが退団する形となった。
そんな中、UKメディア『Just Arsenal』は、冨安の退団について「非情な決断だが正しかった」と5日に評価している。アーセナルにとって昨シーズンほぼ戦力として計算できなかった冨安に契約解除を選択するのは妥当であり、スカッド整理の意味でも正しい判断だと主張している。そして、同メディアは今後契約解除を検討すべき選手が複数いるとして、FWリース・ネルソンとMFアルベール・サンビ・ロコンガの名前を挙げた。
ネルソンは昨シーズンをフラムで過ごしていたが、2024年12月初旬にブライトン戦でハムストリングを負傷し、その後手術を受けてシーズンを棒に振った。契約は残り1年を切り、ネルソン自身はアーセナルで8年近く過ごしてきたが、トップチームで定位置を掴むことができず、これまで何度もローン移籍を経験した。同メディアはネルソンが、これ以上アーセナルでの将来が望めないことを指摘。双方にとって早急に合意解除することが最善だとしている。
ロコンガは2021年夏にアーセナルへ加入し、最初のシーズンは前半戦で印象的なパフォーマンスを見せた。しかし翌2022/23シーズン以降、パフォーマンスは停滞し、出場機会減少によって立場を失った。2023年1月にはクリスタル・パレスへローン移籍し、その後もルートン・タウン(現イングランド3部)やセビージャ(スペイン1部)へローン移籍していた。
同メディアは、今夏の補強でMFマルティン・ズビメンディが加入したことに加え、MFクリスティアン・ノアゴール(ブレントフォード)も加入の可能性が高いことで、ロコンガにチャンスはなくなったと結論づけている。