ところで、理論物理学者のアインシュタインは日本を訪問して1か月以上滞在したが、彼は日本人の宗教観にいたく感動したという話が伝わっている。キリスト教会の人格神を否定するアインシュタインは至る所で様々な神々を祭る日本人の宗教観に心を惹かれている。ひょっとしたら、日本でオランダの哲学者バールーフ・デ・スピノザ(1632から1677年)の汎神論を見出したのかもしれない。

ちなみに、キリスト教や仏教といった宗教の壁を越えて、人類の救済のために毎年、世界各地から多数の神が集まって「神会議」が招集される。それだけではない。自称メシア(救世主)が結集して「メシア会議」も開かれているというのだ。出雲大社の「神々の集会」という呼称は世界各地で見いだせるのだ。

民族、国家を超え、人類は神々を拝み、神々と対話してきたわけだ。その意味で、唯一神教のユダヤ教、キリスト教、イスラム教はちょっと異質の宗教ともいえるわけだ。

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注・・「和風月名」の由来に関連した諸説は人工知能(AI)やグーグールの情報に基づいて引用した。

編集部より:この記事は長谷川良氏のブログ「ウィーン発『コンフィデンシャル』」2025年7月日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はウィーン発『コンフィデンシャル』をご覧ください。