「子は親の鏡」とよく言われます。しかし実際には、小さな子供と日常を共にしてみると、彼らはただの未熟な存在ではなく、むしろこちらが学ばされることの連続です。感情の素直さ、集中力、そして好奇心…大人になる過程で薄れていってしまうこれらの力を子供たちは自然に持っているのです。
そこでSirabee取材班は、子供から学んだことを聞いてみました。
■日々の感動が多い
「初めて逆上がりができた、虹を見つけた、自分で着替えられた…などなど、子供は『やったー!』『キレイ!』『嬉しい!』と、日々感動が多くて可愛いし、感受性が豊かで羨ましい。
大人になると、日々感動って少なくなるもんね。子供のキラキラした目って、ピュアなこういう部分があるから輝いているのかな」(30代・女性)
■「なぜ?」と問い続ける力
「4歳の息子が、5秒に1回レベルで、『なんで?』『どうして?』って聞いてくる。大人になると当たり前なこと、疑問にも思わないことを不思議がっている視点がすごい。
子供の質問に答えられないと、こっちも気になってしょうがないから、ネットで調べて答えられる範囲で答えている」(20代・女性)
■自分の世界に没頭する集中力
「子供って今に集中して、全力で没頭する力がすごい。で、全力でやり切ったあとは、電池が切れたように爆睡…。羨ましい。好きなことをしているときの子供の熱中度合いには大人は勝てないかも。
それだけハマれるものがあるっていいよね。だって今『趣味は?』『何が好き?」』って聞かれても何も出てこないし」(30代・女性)
子供と接することは、ある意味で“もう一度人間をやり直す”ような体験です。彼らが見せる無邪気さ、根気、そして飽くなき好奇心は忙しさや常識の中で見失いがちな“人間らしさ”を思い出させてくれます。私たちは大人として、子供に何かを教える存在であると同時に、子供から学ぶ存在でもあるのです。
小さな子供たちの姿にこそ、大きな人生のヒントが詰まっているのだと思います。
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(取材・文/Sirabee 編集部・ 美佳)