
明治安田J1リーグ第23節の横浜FC対横浜F・マリノスでは、一部の横浜FMサポーターによる違反行為により、アウェイ側の開門時刻が遅れる事態に。クラブは花火・発煙筒を使用したサポーターを処分する方針を打ち出しているが、この一件の影響でスタジアムグルメの店舗が甚大な被害を被ったとみられる。
ダービーマッチでホーム側のスタジアムグルメに出店していた『gootara cafe』(グータラカフェ)は、6日深夜にXを更新。横浜FCサポーターから差し入れを貰ったことを報告しているが、アウェイ側での騒動にも言及。「途中サポさん達から色々話しを聞いてアウェイ側のキッチンカーの方みたら本当に人が居なくて驚愕」と綴ると、「あの事件でキッチンカーの方々も準備して来た食材はものすごい量ロスが出てしまってるはずだし、かなりの迷惑行為だったと思います」(原文ママ)と指摘したほか、笹を振るスタッフの姿をアップした上で、「発煙筒なんて焚かないで笹振ろうぜ」と投稿している。
ニッパツ三ツ沢球技場には「三ツ沢横丁」があるが、アウェイ側では『湘南魚類』、『日本の心』など数店舗が出店。いずれも営業時間は17時から後半キックオフ頃までだった。しかし、開門時刻が遅れたことにより、前半キックオフまでに入場できないサポーターが続出。試合前の売上が普段よりも大幅に減少したとみられる。
なおJリーグの発表によると、横浜FC対横浜FMは29.4度、晴のち曇のち雨という天候のもと開催。観客数は13,300人とほぼ満員だっただけに、一部サポーターの違反行為が原因で大量の食品ロスを出した飲食店のスタッフは、やるせない思いを抱いているだろう。
なお、横浜FMは一部サポーターによる行為を受けて、「横浜F・マリノスでは、「『FAIR PLAY, FAIR SUPPORT』差別・挑発・迷惑行為は、絶対に許しません」をスローガンに、人権啓発活動を行っています。ファン・サポーターの皆さまにおかれましても、クラブに関わるあらゆる人が共有し、持つべき姿勢、考え方であるクラブフィロソフィーを胸に刻み、リスペクトをもった発信・行動を行っていただければと思います」などと声明を発表。改めて安全・安心なスタジアムづくりに努める姿勢を打ち出している。