
ボルシアMG所属の日本代表DF板倉滉には、以前からステップアップ移籍の可能性が取りざたされていたが、いまだ実現せず。アイントラハト・フランクフルトやトッテナム・ホットスパーが移籍先候補に挙がっていた同選手の去就に、ボルシアMG幹部が言及している。
ドイツ『ビルト』が7月6日に伝えたところによると、板倉本人はボルシアMGのプレシーズントレーニングに合流。一時、MF堂安律(SCフライブルク)とともにフランクフルト移籍が決定的と報じられていたが、ローランド・ヴィルクスSD(スポーツディレクター)は「板倉に関しては、まだ問い合わせはない。移籍市場は現在、全体的に非常に静かである。非常に厳しい移籍期間になるだろう」とコメント。正式オファーが届いていないとみられる。
この発言を受けて、『ビルト』は「板倉はどのクラブも獲得を望んでいる熟練したプロフェッショナルな選手だ」と日本代表DFを評しつつも、「ボルシアMGは2026年夏のフリー移籍を避けるべく、この夏に彼を売却する必要がある。板倉の売却がさらなる移籍のきっかけになることを期待していたが、今のところ何も成果は出ていない」と綴っている。
ただ一方で、ドイツ『RP』は「板倉はボルシアMGとの契約延長を見送る」と報道。「彼はこの夏の売却候補として最も有力視されている選手のひとり」と伝えたが、フランクフルト移籍の可能性は低いという。
2025年5月にはバイエルン・ミュンヘン、バイエル・レバークーゼン、フランクフルト、ボルシア・ドルトムントからの関心が取りざたされていた板倉。2026年にFIFAワールドカップ北中米大会を控えているだけに、この夏の去就は自身の将来を大きく左右するとみられる。ビッグクラブ移籍を望む声は多いが、現時点で移籍交渉が進んでいるかどうかは不透明だ。