横浜F・マリノス 写真:Getty Images

 横浜F・マリノスは、7月5日の明治安田J1リーグ第23節・横浜FC戦の試合前に、三ツ沢公園で一部サポーターによる違反行為が確認されたと公式発表。当該サポーターへの処分は必至とみられるが、横浜市公園条例に違反したとして、市から処分が下るかもしれない。

 横浜FMの発表によると、一部サポーターが三ツ沢公園で花火・発煙筒を使用し、横浜FCサポーターへの挑発行為を行ったとのこと。花火の発砲者は特定されたが、その他の当該者は覆面を使用していたため、キックオフまでに人物の特定に至らなかったという。

 また、Xでは違反行為に及んでいるサポーターの様子を捉えた動画が拡散。ベビーカーをひいた親子が、柵で仕切られたエリアにいたが、その親子の近くに発煙筒が投げ込まれるなど、危険極まりない行為が批判の対象になっている。

 横浜市公園条例の第5条では、「危険のおそれのある行為又は他人の迷惑となるような行為をすること」が禁止されているほか、第6条では「花火、キャンプファイヤー等火気を使用すること」が市長の許可を得る必要がある行為として定められている。

 横浜FMサポーターによる花火・発煙筒を使用は、事前に横浜市長の許可を得ていないものとみられるだけに、三ツ沢公園での危険行為は横浜市公園条例に違反。当該サポーターはもちろん、クラブや公式戦の主催者であるJリーグに対して、市から何らかの処分が科される可能性も考えられる。

 アウェイゴール裏指定席やメインアウェイ指定席の入場開始が遅れるなど、違反行為に及んでいない観客にも影響が出た今回の問題行為。Jリーグのみならず、横浜市の今後の対応にも注目が集まる。