静岡県の伊東市市長が除籍になっていた大学を卒業していたと偽っていたことで問題になっています。

東洋大学卒業という学歴にどのくらいの価値があるのか分かりませんが、有権者からすれば大卒だろうが高卒だろうが、市長の仕事をきちんとやってくれれば問題はありません。

今回の問題の根本はそもそもの学歴詐称にありますが、その後の対応のまずさが致命傷になりそうです。

本人が「卒業したと思い込んでいた」などととぼけたことを言っているので、さらに炎上して騒ぎが大きくなっていってしまいました。

報道によれば、偽の卒業証書を作成して議長にチラ見せしていたという疑いもあるようです。もし事実であれば文書偽造の罪にもなってきます。

子供の言い訳みたいな小手先の誤魔化しをしようとすればするほど、追及する側も徹底的に究明しようと詰めてくる。

さらに公職選挙法には違反しないなどと開き直っている姿勢は有権者の空気を読んでいないとしか言いようがありません。

東京都にも学歴疑惑が問題になった知事がいますが、海外の大学でもあり大学側のコメントによって事実関係はうやむやのまま終わってしまいました。

今回は、国内の大学で退学ではなく除籍ですから、言い逃れはできません。

私のアドバイスは下手な小細工をしないで、潔く学歴詐称を認めて、除籍の理由を正直に話す。そしてこれからの仕事ぶりで評価して欲しいと訴えることです。そうすれば有権者の見方も変わり、これまでとは違った展開になっていくのではないでしょうか?

昨年、女性スキャンダルが発覚した国民民主党の代表は潔く事実関係を認め、最悪の事態を逃れました。

伊東市市長が学ぶべき対応方法は、東京都知事ではなく、国民民主党代表です。

このままの対応を続けると、メディアは除籍の理由だけではなく、本質的に関係の無いプライバシーまで暴かないと気が済まないはずです。

編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2025年7月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。