
日本代表MF佐野海舟所属のマインツは、京都サンガからMF川﨑颯太を期限付き移籍により獲得する見込み。同選手はすでにEAFF E-1サッカー選手権(旧東アジア選手権)の日本代表招集を辞退しているが、現地メディアが移籍手続きの状況を伝えている。
ドイツ『スカイ』は7月6日にマインツへ期限付き移籍の可能性を伝えているが、これによると、契約には買い取りオプションが盛り込まれており、京都との契約は2028年まで残っているとのこと。同クラブは川﨑を守備的MFのみならず、セントラルMFや攻撃的MFとして起用することを視野に入れているという。
また、ドイツ紙『ビルト』は「川﨑はすでに京都に欧州移籍の意思を伝えた」「移籍の目的のひとつに、FIFAワールドカップ北中米大会の日本代表入りがある」とリポート。本人は間もなく現地入りするとみられるが、記事では「マインツ移籍は確定しているが、まだ事務的な詳細が残っている」と綴られている。
そしてドイツ『ligainsider』もマインツ移籍が決定的と報じた上で、「川﨑はハイレベルな技術、走力を兼ね備えている。マインツは彼のカバーリング、ボール奪取、そしてボール奪取後の縦への推進力を高く評価している。プレースタイルは同胞の佐野と似ている」とリポート。プレースタイル酷似という観点から、佐野を放出する可能性も考えられるところだが、同メディアは移籍の可能性をはじめ佐野の去就に触れていない。
現在23歳の川﨑は2020年から京都のトップチームでプレー。プロ2年目の2021年にリーグ戦41試合出場3ゴールとJ1昇格に貢献すると、2023年6月には日本代表に初招集。2024年夏にはデンマーク1部オールボー移籍の可能性が取りざたされていた。2025シーズンもJ1リーグ戦23試合の出場で4ゴール1アシストと結果を残している中、ブンデスリーガ挑戦が目前に迫っている。