
スコティッシュ・プレミアシップのセルティックは今2025/26シーズンに向けて守備陣の再編を進めており、最終ラインの人員不足が深刻化しているようだ。
そんな中、UKメディア『The Celtic Star 』は、セルティックのブレンダン・ロジャーズ監督が、J1のアルビレックス新潟から新加入したDF稲村隼翔について、現時点では戦力として計算するのではなく将来的な成長に期待しているとコメントしたことを5日に伝えた。
同監督は「稲村はスコットランドの厳しい戦いに備える必要がある」として武者修行としてのローン移籍を検討していることを示唆。そして「稲村の体格を見る限り、スコットランド特有の激しい試合に対応できる準備ができているとは思えない」との見解を示し、23歳で実戦経験が乏しい稲村のフィジカル面を早くも不安視していることが浮き彫りになった。
多くの関係者は稲村がプレミアリーグのアーセナルから加入したDFキーラン・ティアニーの控えとして起用されると見ていたが、その見込みも薄くなっているようだ。
セルティックは、DFグスタフ・ラガービエルケがポルトガル1部のSCブラガへの完全移籍が目前で、DFマイク・ナブロツキもドイツ2部のハノーファー96へ7月5日に期限付き移籍した。さらに、左サイドバックのDFグレッグ・テイラーがセルティックを退団し、ギリシャ1部のPAOKテッサロニキに加入した。
今シーズン開幕まで残り4週間を切り、セルティックは最終ラインの補強を急ぐ必要が出てきたようだ。
8月19/20日および26/27日にはクラブにとって極めて重要なUEFAチャンピオンズリーグ(CL)のプレーオフが控えており、クラブは守備の即戦力を確保し、全てを整えた上でCLに臨みたいところだろう。