
川崎フロンターレ所属FW山田新は、7月5日に行われた明治安田J1リーグ第23節の鹿島アントラーズ戦でフル出場。EAFF E-1サッカー選手権(旧東アジア選手権)の日本代表に招集されているが、試合後の様子から、DF高井幸大と同じく海外移籍の可能性が指摘されている。
山田の去就を巡っては、6月下旬にスコットランド1部セルティック移籍の可能性が浮上。英紙『サン』はセルティックのスカウト陣による視察を伝えた上で、移籍金が150万ポンド(約2億9,000万円)になる見通しを伝えていたが、2025シーズンのJ1リーグ公式戦で2ゴールにとどまっていることを理由に、『67 Hail Hail』など一部メディアはセルティックの山田獲得報道に対して懐疑的な見方を示していた。
7月3日に発表のE-1選手権・日本代表メンバーに名を連ねたことにより、セルティック移籍の可能性が消滅したという見方もあった山田。鹿島戦でもゴールを奪えなかったが、試合後、目に涙を浮かべながらチームメイトと抱擁を交わしている。セルティック移籍の可能性が報じられていただけに、この試合後の様子を受けて、2025年夏の川崎退団や日本代表招集辞退が予想されるなど、同選手の今後に注目が集まっている。
セルティックには、日本代表MF旗手怜央とFW前田大然が在籍しているが、前田にはトッテナムをはじめ複数クラブからの関心が報じられている。その前田が移籍するとなれば、後釜として山田を獲得する可能性は十分考えられる。
なお川崎対鹿島は、鹿島率いる鬼木達監督の古巣対戦としても話題に。教え子である高井はすでに海外移籍が決まっており、トッテナム・ホットスパーへ加入する見込みだ。指揮官は高井に対して激励のメッセージを送っているが、山田の去就に対する言及があったかどうかは不明だ。