
横浜F・マリノスは7月5日開催の明治安田J1リーグ第23節で横浜FCと対戦。このダービーマッチで試合前と試合中に一部サポーターによる違反行為が確認されているが、スタジアム周辺での暴挙が波紋を呼んでいる。
横浜FMの発表によると、一部サポーターが試合前に三ツ沢公園内で花火・発煙筒を使用し、横浜FCサポーターへの挑発行為を行ったとのこと。花火の発砲者は特定されたが、その他の当該者は覆面を使用。アウェイゴール裏指定席やメインアウェイ指定席の入場開始が遅れるなど、違反行為に及んでいない観客にも影響が出ている。
Xでは、横浜FMサポーターがチャントを熱唱しながら発煙筒を炊く時の様子を捉えた動画が拡散されているが、一部の発煙筒がベビーカーをひいた親子の目の前に投げ込まれている。
この親子に被害はなかったとみられるが、発煙筒が直撃して怪我を負うリスクがあったことは明らかだ。世界で一番安全なサッカー観戦環境が整っていることで有名なJリーグであるだけに、ネット上は当該サポーターへの処分を求める声が上がっている。
Jリーグ公式戦での危険物使用行為といえば、2023年7月12日に行われた天皇杯2回戦の東京ヴェルディ対FC東京が記憶に新しい。この一戦では、FC東京サポーターが試合間にゴール裏から花火が打ち上げられ、発煙筒を使用。観客1名が怪我を負った。これにより、サポーター4人に国内で開催されるすべての試合を対象とした無期限入場禁止処分が下ったほか、FC東京も500万円の罰金とけん責処分を科されている。このFC東京やサポーターに対する処分内容を踏まえると、今回の件でも厳罰が下る可能性は高いと考えられる。