稲村隼翔 写真:Getty Images

 スコットランド1部セルティックは7月4日、アルビレックス新潟からDF稲村隼翔を完全移籍により獲得したと公式発表。4年契約を結んだが、現時点でトップチームの構想の含まれていない模様。期限付き移籍の可能性もあるという。

 2024シーズンに新潟の特別指定選手としてJリーグで頭角を現し、2025シーズンはJ1リーグ戦で16試合に出場していた稲村だが、イギリス国内では同選手がスコットランド1部リーグのレベルに達していないという見方が広まっている。

 現地メディア『セルティックウェイ』は、稲村の移籍金が25万ポンド(約5,000万円)であることを伝えた上で、「ブレンダン・ロジャーズ監督は、彼をすぐにトップチームでプレーさせるために契約したわけではないことを認めている」と報道。セカンドチームの一員として2025/26シーズンに臨む可能性があるとみられる。

 また、現地ジャーナリストのロジャー・ハンナ氏も「彼は2025/26シーズンにセルティックのトップチームでプレーすることはない」とリポート。スコットランド1部でのプレーに慣れるための時間が必要だと主張したほか、他クラブへ期限付き移籍する可能性もあわせて伝えている。

 ロジャーズ監督は稲村の今後について「彼は今すぐトップチームの一員になることはない」とコメント。「ひとりの若手選手として彼が今どのレベルにあるのか見極めるつもりだ。その上で、ここに残るのか別のクラブへレンタル移籍させるのか決める」と、武者修行の可能性を示唆している。

 安価な移籍金での海外挑戦は、今もなおJリーグファンの間で問題視されているが、稲村の場合はセルティック加入後の扱われ方が、不安材料のひとつとして考えられる。