
今2025/26シーズンにプレミアリーグへ昇格したリーズ・ユナイテッドは、MFジョー・ロズウェルがスコティッシュ・プレミアシップのレンジャーズへ移籍したことを7月2日に発表した。同選手の移籍後、クラブにはMFイーサン・アンパドゥ、MFイリア・グルエフ、日本代表のMF田中碧の3人が後方の中盤要員として残り、クラブは中盤の補強を検討している。田中は昨2024/25シーズンのEFLチャンピオンシップでの活躍が高く評価されているが、今シーズンが欧州主要リーグでの初めてのトップリーグ挑戦となる。
UKメディア『Leeds United News』は、田中についてアンパドゥと並んでプレミアリーグ即戦力との評価をし、田中のボール保持力やプレッシャー回避能力の高さが魅力とも伝えている。特に田中はボックス・トゥ・ボックスの役割を担える能力を備えており、アンパドゥをより守備的に置く形で攻撃へ厚みを加えられる選手として注目されている。
イングランド代表で同リーグのアーセナル所属のMFデクラン・ライスが田中のプレーを高く評価していることや、チャンピオンシップのシェフィールド・ウェンズデイのMFジョシュ・ウィンダスが昨シーズンで最も手強かった相手に田中を挙げた事実も、田中の能力の高さを裏付ける材料だ。
一方で、同メディアは田中についてチャンピオンシップでは技術力で周囲を上回る場面が多かったが、プレミアリーグでは技術だけではアドバンテージにならない可能性があり、さらにフィジカルにも懸念が残ると伝えている。試合によっては、田中をベンチに置く方が守備の安定につながる可能性も同メディアは指摘している。
田中がプレミアリーグの水準に適応し、チームの中盤を支える存在になれるかどうかは、技術面に加えフィジカルでの成長が鍵となりそうだ。