
プレミアリーグのアーセナルは6月末、契約満了に伴いMFトーマス・パーティの退団を正式に発表した。長くクラブの中盤を支えてきたパーティだったが、その去就が注目を集めると同時に同選手に関する深刻な問題が公のものとなっている。
パーティは2021年から2022年にかけて3人の女性に対する強姦5件と性的暴行1件、計6件の容疑でロンドン警視庁に正式に7月4日に起訴された。強姦2件は1人目の女性に、強姦3件は2人目の女性に、性的暴行1件は3人目の女性に関するもので、多くのファンはパーティが捜査対象であることを以前から知っており、ネット上では同選手の性犯罪疑惑に関する憶測が広がっていた。試合中には相手サポーターから「お前が何をしたか知っているぞ」とチャントを浴びせられる場面もあった。
パーティの弁護士は「パーティはすべての容疑を否認しており、3年間の捜査に全面的に協力してきた。潔白を証明する機会を歓迎する」と声明を発表していることをUKメディア『Just Arsenal』が5日に伝えた。
パーティは公正な裁判を受ける権利があり、有罪が確定するまでは無罪と見なされるべき立場にある。アーセナルはこの原則を守り、ネット上で名前が取り沙汰される中でも同選手を試合に起用していた。
アーセナルは検察当局が証拠を精査し同選手の起訴に至る可能性を把握していたとみられている。なお、パーティは同日に結婚予定とも同メディアは伝えている。