アーセナル 写真:Getty Images

 プレミアリーグのアーセナルがチェルシーからGKケパ・アリサバラガを獲得し、夏の移籍市場を本格化させている中、クラブが下した意外な決定がファンの間で大きな波紋を呼んでいる。新しいストライカーの獲得を優先事項としている同クラブだが、一方で予想外の退団劇も発生し、サポーターたちを驚かせる結果となった。

 アーセナルは7月4日、日本代表DF冨安健洋との契約を双方の合意により即時解除すると発表した。冨安は2021年にセリエAのボローニャから加入し、アーセナルで84試合に出場していた。契約はまだ1年残っており、さらに1年の延長オプションも付いていたが、長期にわたる膝の負傷からの回復を続けている状況を受け、新たな章を始めるための決断が下された。

 この突然の発表に対し、アーセナルのサポーターたちはSNSで複雑な心境を表明していることをUKメディア『TBR Football』が伝えている。

 「冨安の退団について完全に打ちのめされている。彼がフィットネスを取り戻し、再びサッカーを楽しめることを願っている」「冨安は確実な選手でファンのお気に入りであるべきだった。彼が去ることにショックを受けている」

 「冨安の退団について残念でならない。怪我がなかった時はマシンのような選手だった」「彼は絶対的なクラブヒーローで非常に過小評価されている。もう彼がアーセナルのシャツを着ているのを見られないことに悲しんでいる」

 冨安の退団により、アーセナルはスカッドに空きを作ることになるが、クラブは新たな補強を急いでおらず、DFユリエン・ティンバーとDFベン・ホワイトが両方ともフィットしていることから、そのポジションの層の厚さに満足していることを同メディアは伝えている。