上田綺世 写真:Getty Images

 オランダ1部フェイエノールト所属の日本代表FW上田綺世は、2025年夏の移籍が取りざたされておらず、残留の可能性が高いとみられる。そんななか、現地では新シーズンを前に同選手への批判が沸き起こっているようだ。

 オランダ『De Telegraaf』のヴァレンティン・ドリーズセン記者は7月4日、ポッドキャスト番組『キックオフ』に出演した際、2025/26シーズンのフェイエノールトを展望。話題がFW陣に及ぶと、「上田は本当に理解できない。全く意味不明だ。もうずっとそうだった」と、日本代表ストライカーを罵っている。

 その上で、「(上田のクオリティの低さは、)ブライアン・プリスケやロビン・ファン・ペルシにも指摘したけど、どう考えてもうまくいかない。あいつはボールを全部足元で弾く」などと、ボールコントロール能力の欠如を指摘。フェイエノールトに前線を補強する必要性を訴えたという。

 フェイエノールトは2025年2月にメキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネスをACミランへ完全移籍により放出。同選手にかわる絶対的ストライカーが不在であるなか、上田は2月以降のオランダ1部リーグ戦で4ゴールをマーク。シーズン終盤には8試合つづけてスタメン出場した。

 一定の結果を残したにもかかわらず、ドリーズセン記者は「別のストライカーが出てくることを期待するしかない」「上田はサークル・ブルッヘ時代、単に1部リーグの下位でプレーしていただけだ。フェイエノールトでは失敗しているし、これからも成功しないだろう」と辛辣な言葉を並べている。

 鹿島アントラーズ、サークル・ブルッヘの絶対的ストライカーとして活躍し、オランダ1部リーグでも通算47試合の出場で12ゴール3アシストをマークしている上田。2025シーズン途中まで常にヒメネスと比較され、批判を浴びることもあったが、新シーズンで現地記者の評価を覆すだけのパフォーマンスを期待したい。