アンデルソン・ロペス 写真:Getty Images

 横浜F・マリノス所属のブラジル人FWアンデルソン・ロペスは、シンガポール1部ライオン・シティ・セーラーズFCへの移籍が決定的と報じられている。7月5日に行われる明治安田J1リーグ第23節の横浜FC戦がラストマッチとなる見込みだが、この横浜FC戦を前に本人のSNS投稿が話題を呼んでいる。

 セーラーズFC移籍の可能性は6月の時点で報じられていたが、Jリーグの情報を専門に扱う海外メディア『japaofc』は4日、ロペスに近い関係者から独自に入手した情報として「アンデルソン・ロペスが横浜FMを退団する。セーラーズからのオファーを受け入れることを決断」とリポート。退団の背景に、西野努スポーティングダイレクターをはじめクラブ幹部との軋轢があったと報じている。

 横浜FC戦を最後にチームを離れるとみられるロペスだが、4日にインスタグラムアカウントを更新。横浜FMのユニフォーム姿をアップした上で、「やり直すことは、これまでの美しい思い出を消すことではない。 ただ、これからやって来るものを生きるための道を開くだけ」と綴っているが、ファン・サポーター等の間ではこの投稿内容が移籍を匂わせるものだと捉えられているようだ。

 現在31歳のロペスは、サンフレッチェ広島、北海道コンサドーレ札幌等を経て、2022年に中国の武漢から横浜FMへ移籍。Jリーグ復帰1年目から攻撃陣の中心選手として活躍し、チームをJ1優勝へ導くと、2023シーズンから2年つづけて20ゴール以上を挙げ、J1得点王のタイトルを獲得した。

 この活躍ぶりが評価され、2024シーズン終了後に2027年までの3年契約を締結。その後、FIFAクラブワールドカップに出場しているボタフォゴFRからオファーが届いたものの、横浜FMに残留した。しかし、2025シーズンはスティーブ・ホランド元監督やパトリック・キスノーボ前監督の戦術にはまらず、ここまでわずか1得点にとどまっている。