中村敬斗(写真左)と伊東純也(写真右) 写真:Getty Images

 スタッド・ランスはリーグアン残留の可能性があるものの、複数選手の退団が決定的に。日本代表MF伊東純也も放出候補に含まれたとみられるが、FW中村敬斗やDF関根大輝の去就にも注目が集まっている。

 ランス所属選手の去就については、フランス『トップメルカート』は6月24日に「ランスは2025年夏、中村をはじめ5選手を失う」とリポート。2024/25シーズンのリーグアンで11ゴールを挙げた中村の移籍が濃厚と伝えたほか、欧州の移籍市場に精通しているジャーナリストのサシャ・タヴォリエリ氏は7月2日、サウジアラビア1部アル・フェイハFCからの関心を報道。フランス『Foot en France』はオリンピック・マルセイユ、ニースからの関心を伝えている。

 しかし、フランス『L’union』は4日に「中村はランス残留見込み。クラブ幹部は、2028年6月まで契約を残している日本人選手の残留を確認した」とリポート。一転して残留の可能性を報じている。一方で伊東の去就については「彼の去就は不透明。契約期間が残り1年であるため、移籍の可能性もある」と報道。『トップメルカート』と同じく、関根の去就には触れなかったが、オファー次第では移籍を選択するケースも考えられる。

 この日本人3選手の去就を左右する要素のひとつとして、オリンピック・リヨンに対する2部降格処分がある。フランスサッカー経営管理総局(DNCG)は6月、同クラブの財務状況に改善が見られなかったとして処分を科しているが、これにより、2024/25シーズンのリーグアンで2部入れ替え戦圏内の16位だったランスに残留の可能性が浮上。リーグアン残留となれば、より多くの主力選手の引き留めることが可能になる。

 関根は2025年1月に柏レイソルからランスへ完全移籍。海外挑戦1年目の2024/25シーズンは、リーグアン15試合でプレーするなど、伊東や中村とともに中心選手として活躍。ランスとの契約は2029年6月30日まで残っている。