
かつてガンバ大阪、ヴィッセル神戸、アビスパ福岡に所属していたDF初瀬亮は、2025年2月にイングランド2部シェフィールド・ウェンズデイへ加入も、2024/25シーズン終了後に退団。そのシェフィールドで給与未払いの被害に遭っていた可能性があるようだ。
『ザ・スター』などイギリスの複数メディアは7月4日に「シェフィールドが深刻な財政難に陥るなか、多くの選手が退団を申し出」とリポート。これによると、トップチームに所属する大半の選手に2025年5月分の給与が支払われておらず、6月分の給与に関しても支払いを待っている状況。すでに6選手が退団届を提出しており、今後さらに退団希望者が増加する可能性が高いとのこと。FIFA(国際サッカー連盟)の規定によると、今後15日間で給与が支払われない場合、希望する選手は他クラブへのフリー移籍が可能になるという。
一方、初瀬は2025年1月に神戸を退団し、イギリスの移籍ウィンドウ終了直後にシェフィールドへ加入。シェフィールドは神戸との契約満了を待ってから、移籍金ゼロで同選手を獲得したとみられるが、結局イングランド2部リーグ戦で6試合の出場にとどまった。
シェフィールドは5月15日、初瀬が2024/25シーズン限りで退団すると公式発表しているが、イギリス国内メディアの報道が事実であれば、同選手も5月分の給与を受け取っていない可能性が考えられる。
なお、現在27歳の初瀬はG大阪の下部組織出身。2019年にG大阪から神戸へ完全移籍した後は、福岡への期限付き移籍期間をのぞき、神戸に5年半在籍。2023シーズン以降は主力選手として活躍し、チームのJ1連覇に大きく貢献した。
先日、神戸対G大阪を現地観戦し、元チームメイトと再会した初瀬。5月19日にインスタグラムで「来シーズンに向けていい報告が決まりましたら、また皆様にお知らせします!」と綴っていたが、現時点で新天地決定の報告はない。