
クリスタル・パレス所属の日本代表MF鎌田大地が、2024/25シーズンの苦悩を告白。アイントラハト・フランクフルト時代からの恩師であるオリヴァー・グラスナー監督のもと、FAカップ優勝という快挙を成し遂げたものの、一時現役引退を望んでいた自身の心境を語っている。
鎌田のYouTubeチャンネル『鎌田大地ch』は、7月4日に更新。本人は「チームとしてすごい苦労していて、ラツィオの時と全く同じような感じでシーズンスタートした。冬以降、ラツィオの時は良くなったけど、今季(2024/25シーズン)は良くなるイメージも湧かなくて、監督も変わらないだろうなと思っていた。盛り返すのはかなり難しいなと思いながらシーズン過ごしていたので、難しかった」とコメントしている。
グラスナー監督の起用法については、シーズン開幕前にボランチでの起用方針を伝えられたにもかかわらず、開幕から同ポジションでのプレーがほとんど無く、攻撃的MFとしての起用が続いていたとのこと。「シーズン始まってから、初めて自分からポジションについて話したいと言った。『パレスのようなチームで、10番でプレーするのは無理』と。フィジカル要素が足りないし、ボール保持するチームじゃないから、やる前から難しいというのは分かっていた」と語っている。
プレミアリーグで下位に沈み、ポゼッションにこだわらないパレスのスタイルにアジャストする難しさを感じたという鎌田。「パレスのサッカーに合わせるのは、冬ぐらいまで時間かかったと思う。試合出ていなかったり、自分が出た試合で勝てず、出ていない試合で勝ったりして。スタメンで出るというのが感覚的にも遠いた時期は、ボールを受ける時や受けてから自分の視野が狭くなっていたり、ボールを触ることをちょっと怖がっていた」と語ると、「冬ぐらいまで希望がなく大変だった」「冬まで一番口ずさんでいた言葉が『早くサッカー選手引退したい』だった」と胸の内を明かした。