横浜FC 写真:Getty Images

 横浜FCのマルチクラブオーナーシップ(MCO)提携クラブであるUDオリヴェイレンセは、2025/26シーズンのポルトガル2部参戦が決定。FIFA(国際サッカー連盟)からの補強禁止処分も解除されただけに、横浜FCからの期限付き移籍期間が2025年6月末に満了しているMF永田滉太朗を完全獲得する可能性も考えられる。

 UDオリヴェイレンセは2023年にFC東京下部組織出身のDFタイラー・キーティングを獲得した際、FC東京をはじめ過去在籍クラブと育成補償金の支払いを放棄することで合意。この育成補償金支払い放棄に関するFIFAへの通知で不備があったとして、5,000スイスフラン(約88万円)の罰金が科されている。

 また2025年6月18日の時点で、FIFAの補強禁止処分リストに同クラブの名前が掲載。永田をはじめ期限付き移籍期間が2025年6月末に満了する一部選手の完全獲得が不可能とみられていた。

 しかし、7月3日の時点でFIFAの補強禁止処分リストにUDオリヴェイレンセの名前はなし。直近2週間の間で処分は解除されたとみられる。この処分解除により、永田を完全移籍による獲得することが可能に。現在20歳の同選手は、2023年8月に横浜FCとプロ契約を結ぶと同時にオリヴェイレンセへ期限付き移籍しているが、2024/25シーズンはポルトガル2部リーグ戦25試合の出場で3ゴールをマーク。前シーズンよりも出場機会を大幅に増やしていた。

 なお、2024年7月にUDオリヴェイレンセでトップチーム昇格を勝ち取ったキーティングは、かつてアーセナルサッカースクール東京(現ユーロフットボールアカデミー)、FC東京U-15むさし、東急SレイエスU-18、アメリカのバルサ・レジデンシーアカデミーに在籍。本来、4クラブに対して支払うべき育成補償金はおよそ10万ユーロ(約1,660万円)と報じられていた。