冨安健洋 写真:Getty Images

 プレミアリーグのアーセナルが今2025年夏の移籍市場でチームの再編を急いでいる。ノースロンドンのクラブは負傷者続出に苦しんだ昨2024/25シーズンを経て、来2025/26シーズンに向けた大規模な戦力刷新を図るようだ。

 UKメディア『BBCスポーツ』は、アーセナルが日本代表DF冨安健洋との契約を2026年を待たず早期終了することで合意に達したと報じた。2021年にセリエAのボローニャから加入した冨安は度重なる負傷で思うように出場機会を得られず、昨シーズンも序盤から膝の負傷で離脱し、2月に受けた手術で5カ月以上戦線を離れた結果、公式戦出場はわずか6分間にとどまった。

 当初の契約満了は2026年夏だったが、クラブと選手双方が契約解除で合意した模様。26歳の冨安は今夏にフリーエージェントとして移籍が可能になった。ただし、現在もリハビリが続いており、短期間で新天地を確保するのは容易ではないことが予想される。

 そのアーセナルだが、すでに冨安に代わる新たな選手として、ラ・リーガのバレンシアに所属するDFクリスティアン・モスケラ獲得を目指しているようだ。最初のオファーは拒否されたようだが、契約解除金を下回る条件で合意を目指し交渉を継続中だと同メディアは伝えている。

 モスクエラはクラブとの契約最終年を迎えており、1700万ポンド(約33億円)以下で移籍が成立する可能性もあるが、プレミアリーグや欧州の他クラブも関心を示しており、アーセナルはいち早く交渉をまとめたい状況のようだ。同選手の交渉がまとまれば、アーセナルは今夏の移籍市場後半で攻撃陣の補強に注力する方針とも同メディアは伝えている。