稲村隼翔 写真:Getty Images

 スコティッシュ・プレミアシップの2024/25シーズンの王者セルティックは、J1のアルビレックス新潟のDF稲村隼翔の獲得が目前のようだ。今2025シーズンJ1で17試合に出場していた稲村だが、新潟は6月30日に「稲村隼翔選手チーム離脱について」と正式に発表。公式発表でクラブ名は明かされていないが、グラスゴー東部への移籍が目前に迫っていることが様々なメディアを通じて報道されている。

 そんな中、UKメディア『スカイスポーツ』は、セルティックが移籍金約25万ポンド(約5,000万円)のバーゲン価格で稲村の獲得に合意したと報じた。

 その稲村のグラスゴーへの到着は、セルティックに6年間在籍し200試合以上に出場していた功労者DFグレッグ・テイラーの退団と重なり、左利きのDFとして活躍していた同選手を結果的に押し出す形になった。

 テイラーは7月2日にギリシャ1部PAOKテッサロニキへの移籍を発表した。同選手は移籍に際し同メディアに「キャリアで最も難しい決断だった。2019年にキルマーノックを離れセルティックへ加入した時は成長のための移籍で決断は容易だったが、今回は多くの要素を慎重に考え、レギュラーとしてプレーしたい気持ちが最終的な決め手になった」と語っており、稲村を含む新加入選手の影響により出場機会を求めての移籍が理由のようだ。

 稲村の加入がセルティック守備陣の編成に大きな変化をもたらしたことは間違いないが、同選手がクラブのブレンダン・ロジャーズ監督の下でどのような役割を担うのかはまだ不透明だ。

 稲村はセルティックでのポジション争いに勝利し、活躍できるのか、今後の動向から目が離せなそうだ。