元セントルイス・カージナルスの田口壮氏が、BS10の野球トークバラエティ『ダグアウト!!!』に出演。元ニューヨーク・ヤンキース松井秀喜氏とのエピソードを語った。

■田口氏が歴代ベストナインを選ぶ

番組では田口氏と元東京ヤクルトスワローズ監督の真中満氏、元日本テレビアナウンサーで立教大学野球部OBの上重聡がトーク。

そのなかで田口氏が歴代ベストナインを選定。1番はオリックス・ブルーウェーブで一緒にプレーしたイチロー氏、2番には現オリックスGMの福良淳一氏を挙げ、「野球のイロハを教えてもらった」と語った。

■3番は松井秀喜氏

3番は読売ジャイアンツとニューヨークヤンキースでプレーした松井氏に。理由は「同時期にメジャーに行って。イチローが行って、僕が行って、松井秀喜が行ったから。凄いと思っただけです」と説明。

真中満氏が「イチローさんは世界のイチローでしたけど、松井さんのメジャーの評価はどうだったんですか?」と質問すると、「ワールドシリーズでMVPを取ってるでしょ、あれで、一気に評価は上がりましたよ。人気もあるし」と語る。

同氏は松井氏がヤンキースに移籍する前年、自身がヤンキースに決まりかけていたものの、選手枠の関係で、カージナルスを選んだことを告白した。

■ファンのおっちゃんに…

さらに田口氏は「あともう1個は東京で1回、お好み焼きを食べたことがあって。ベロベロのおっちゃんに、『おい田口、お前顔小さいだろ。だからダメなんだ』と言われて」と苦笑い。

続けて「なにがどうダメなんですかという話をしたら、『お前な、ライオンを見てみろ、顔がでかいだろう。松井秀喜を見てみろ、顔がでかいだろ。ああじゃなきゃダメなんだ』と。『どうせいって言うんですか』と言ったら、『わからん』と。それで会話は終わったんですけど、それ以来、松井は百獣の王です」と語る。

この話に、現役時代、松井氏とよく対戦していた真中氏は仰天していた。

■MLBでワールドシリーズ制覇を2回経験

田口氏は関西学院大学から1991年のドラフト1位でオリックスに入団。当初はショートとしてプレーしたものの、イップスになり伸び悩んだ。その後、外野に転向すると、頭角を現す。

1996年にはイチロー氏、本西厚博氏と最強外野陣を形成し、オリックスの日本一に貢献。その相手は巨人で、松井氏が主力打者だった。

その後、FA権を行使し、MLBに移籍。セントルイス・カージナルスとフィラデルフィア・フィリーズでワールドシリーズ制覇を経験している。