谷晃生 写真:Getty Images

 日本サッカー協会(JFA)は3日、EAFF E-1サッカー選手権(旧東アジア選手権)に臨む日本代表のメンバーを公式発表。GK谷晃生(町田ゼルビア)の落選を受けて、FIFAワールドカップ北中米大会を前に同選手とGK早川友基(鹿島アントラーズ)の序列が入れ替わる可能性も考えられる。

 東京五輪U24日本代表メンバーである谷は、W杯アジア最終予選でGK鈴木彩艶(パルマ)のバックアッパーとしてコンスタントにメンバー入り。日本がW杯出場を決めた後の6月に行われたオーストラリア戦でスタメン出場したが、後半に2度自らのキックミスからピンチを誘発。いずれも失点には繋がったが、2024年のJ1リーグ・川崎フロンターレ戦でキックミスから2度失点を喫していただけに、改めて足元の技術の不安定さを露呈した格好だ。

 E-1選手権の日本代表メンバーは国内組ばかりに。GK陣では、W杯最終予選でも招集されていた大迫敬介(サンフレッチェ広島)が名を連ねたほか、J1首位を走る鹿島の正守護神である早川、それにJ1屈指の有望株であるピサノアレックス幸冬堀尾(名古屋グランパス)が選出されている。

 このうち、早川はJ1第19節ガンバ大阪戦終了時点で、全試合フル出場で15失点。セーブ数55でセーブ率79%とJ1トップレベルの結果を残している。また、鹿島OBの内田篤人氏は「彼は難しいシュートを止めるけど、フィードも上手」などとコメント。守備面のみならず、足元の技術の高さを高く評価している。

 W杯本大会では、ひとつのミスが試合結果に影響を与える可能性が高い。早川は国際舞台での経験がないとはいえ、今季のJ1で安定感抜群のパフォーマンスを発揮している。それだけに、E-1選手権でのプレー次第では安定感という観点で谷より評価される可能性も考えられる。

 なお、森保監督は3日の発表会見でピサノアレックス幸冬堀尾の招集に言及。「名古屋でレギュラーとして試合に出ている。毎試合毎試合、彼の成長を感じさせるパフォーマンスを見せている」と19歳GKの成長ぶりを称えた上で、「経験値としては、他のゴールキーパーを招集することもちろん考えましたが、この大会でさらに成長が見込めると思い、招集させていただきました」とコメント。谷の招集外には言及しなかった。