2日に甲子園球場で行われた読売ジャイアンツ対阪神タイガースの一戦。

リプレー検証で判定が覆った阪神・森下翔太の“忍者走塁”が話題を呼んでいる中、野球評論家・高木豊氏が隠れた“立役者”を挙げた。

【話題のシーン】2回にも及ぶ捕手のタッチプレーをかいくぐる阪神・森下翔太

■森下の巧みな走塁で決勝点

0対0と均衡した状態で迎えた8回裏、2死1、2塁のチャンスを作ったタイガース。

打席に立った大山悠輔の打球はショート強襲内野安打となり、ボールが転々としているうちにセカンドランナー森下が本塁まで激走。

タイミング的にはアウトだったが、キャッチャーによる2回のタッチを森下が体を避け続け決勝点をもぎとり、0対1で勝利した。

■物議呼んだアウト・セーフ判定

このシーン、当初はアウト判定だったものの、タイガース・藤川球児監督のリクエストで判定が覆り得点が認められている。

高木氏は3日に更新した自身のYouTubeチャンネルで一連のプレーを解説しつつ、「サードコーチャーは一瞬、(進塁を指示する)腕の回しが弱まるんだけど、弾いた瞬間からずっと(全力で)回しているんだよね。森下をホームにやろうと思って。これがドラマ生むきっかけになった」と、サードコーチャーの田中秀太コーチを評価。

■コーチを称賛「勝利を呼び込んだ」

「躊躇して一瞬でも止める動作をしたら、ランナーって『絶対内野ゴロだ』ってわかっているから、すぐ止まるんだよ。でも躊躇なく回したことがものすごいドラマと“神走塁”を生んだ」と続ける高木氏。

森下の執念が生んだ生還劇に称賛を贈りつつ、「サードコーチャーが勇気を持って、あの打球でよく回したと思う。俺もサードコーチャーをやってたけど、あれだけしか弾いていないのに、森下を強引にホームにやったっていうのが勝利を呼び込んだと思う」とコメントしていた。

■「分かりやすい解説ありがとう」と反響

今回の本塁への走塁シーン、リプレー映像だけではセーフかアウトか判別できないほど際どいものだった。

ネットでは直後から「審判よく見た!」「誤審では?」という声が上がっており、一方で高木氏の解説を聞いて「分かりやすい解説ありがとうございます」「『こりゃホームアウトだわ!』と思ってからのドラマ」「あれはやっぱりセーフで間違いないと思いました」と納得する声もあった。