瀬古歩夢 写真:Getty Images

 セレッソ大阪出身の日本代表DF瀬古歩夢は、2024/25シーズン限りでスイス1部グラスホッパーを退団。欧州5大リーグへのステップアップ移籍が期待されているが、ポーランド1部所属クラブが新天地候補に挙がっているという。

 瀬古の去就を巡っては、グラスホッパー在籍時の2025年2月以降、MLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)ミネソタ・ユナイテッド、ブンデスリーガ、リーグアン所属クラブからの関心が報じられていたが、グラスホッパー退団日の6月17日まで音沙汰がなかった。

 ドイツの移籍専門サイト『トランスファーマルクト』は7月はじめにスイス1部FCトゥーン移籍の噂を伝えていたが、ポーランド『weszlo』は3日に「瀬古は(ポーランド1部所属の)ヤギエロニア・ビャウィストクの獲得リストに載っている」とリポート。同クラブは以前、瀬古の獲得に動いたが、この時は欧州5大リーグ以外のリーグでプレーするという選択肢を即座に拒否されたという。

 また、選手サイドの意向について「彼は日本代表選手であり、最近のW杯アジア最終予選でチームのキープレーヤーだったこと、そしてスイスで100試合以上出場というヨーロッパでの豊富な経験から、より強いリーグへのステップアップ移籍を望んでいる」と報道。移籍金ゼロで獲得可能である点をメリットとして強調した一方、リーグのレベルをもとに再びオファーを拒否される可能性があるという。

 なお、瀬古は日本代表で渡辺剛(KAAヘント)や町田浩樹(ホッフェンハイム)らとセンターバックのポジション争いを展開。川崎フロンターレからトッテナム・ホットスパーへ完全移籍する高井幸大の台頭が目立っているだけに、W杯日本代表メンバー入りの可能性が高いとは言えない状況だ。

 この日本代表での立場を踏まえた上で欧州5大リーグへの移籍を望んでいるとみられるが、グラスホッパーよりも格上のクラブからオファーが届かない場合、ポーランド移籍も視野に入れる可能性は考えられる。ポーランド国内クラブへの移籍となれば、今後の日本代表のメンバー選考に影響が出るかもしれない。