セレッソ大阪 写真:Getty Images

 セレッソ大阪は7月5日に行われる明治安田J1リーグ第22節ガンバ大阪のチケット転売が確認されたことを報告。2024年の大阪ダービーと同様、不正転売チケットの識別番号を公表するとともに、一部の転売行為者にファンクラブ会員の資格剥奪など厳罰処分を科しているが、同クラブによる転売対策が一定の成果をあげている。

 C大阪はG大阪戦のチケット販売前である6月5日、公式サイトを通じて不正転売、不正転売されたチケット購入の禁止をアナウンスした上で、「チケットの不正転売、ならびに転売業者や転売サイトを通じて購入されたチケットであることが確認された場合は、スタジアムへのご入場をお断りいたします」と警告していた。

 しかし、チケット仲介アプリ『チケジャム』など一部の外部サイトでは、C大阪対G大阪のチケットが複数出品。ミックスバック席が1枚23,000円で出品されるなど、高額な価格設定であるチケットも確認されており、ファン・サポーター等の間で問題視されていた。

 そんななか、クラブは3日午後に「G大阪戦チケット転売者への対応、及び当日のご入場時の対応について」と題して声明を発表。「チケット購入上限枚数を昨年より少ない設定としていたため、同一の方による大量の転売は減少した」と明かした上で、「クラブとしてより悪質性が高いと思われるもの(販売価格の6倍以上の金額での転売、ファンクラブ特典の招待券を高額で転売するなど)から順に対応し、8名の転売行為者を特定いたしました」と伝えている。

 また、クラブが3日までに特定した不正転売チケットは13枚。公式サイトではこれらの識別番号が掲載されているが、クラブによる調査は継続。今後、不正転売チケットの識別番号が増える可能性もあるとみられる。

 こうした不正転売を受けて、クラブは対象のチケットを無効化の他に、3名のファンクラブ(SAKURA SOCIO)会員の資格の剥奪。ホームゲームへの無期限入場禁止処分を科すことを予定しているほか、極めて悪質な事案に関しては法的処置を含めて然るべき対応を検討しているという。