
ラ・リーガのハビエル・テバス会長が「バルセロナは7月2日時点で同リーグのアスレティック・ビルバオに所属するFWニコ・ウィリアムズを獲得しても選手登録できない」と明言し、移籍成立に暗雲が立ち込めている。
22歳のウィリアムズはバルセロナ移籍が迫っているが、クラブは恒例の登録問題を今2025年夏も抱え、交渉の行方は不透明だ。昨2024/25シーズンは同クラブのFWダニ・オルモとFWパウ・ビクトルも同様の状況に陥り、DFアンドレアス・クリステンセンの負傷で代替登録が可能になったが、開幕2試合を欠場する結果となった経緯がある。
テバス会長は2日にスペインのスポーツラジオ「El Partidazo de COPE」で「現時点で登録は不可能だ」と述べ、バルセロナの財政状況に起因する問題が今年も深刻であることを示唆した。
スペインメディア『ムンド・デポルティーボ』によると、ウィリアムズの代理人はバルセロナが同選手を登録できない場合に自由移籍を認める契約条項を要求しているが、クラブ側はこれに難色を示しているようだ。ここ数日でこの条項が急浮上したことに対し、バルセロナ側は不満を募らせているという。ウィリアムズ側は5日までにバルセロナ移籍と登録を完了させたい意向がある模様だ。
一方でウィリアムズの獲得が噂されていたアーセナルだが、同選手が求める給与水準を負担するのは難しいと見られており、レアル・マドリードのFWロドリゴや他の選手に関心を寄せている。さらにアーセナルは今夏の最重要補強としてストライカー獲得を目指しており、プレミアリーグ制覇を狙う上で攻撃陣のさらなる強化が課題となっている。