
2025年7月に開催されるE-1選手権(旧東アジア選手権)決勝大会の男子には、日本、韓国、中国、香港が参戦。一部でVAR(ビデオアシスタントレフェリー)が導入されない可能性が報じられているが、これに関連して中国代表のラフプレーを警戒する声が上がっている。
中国メディア『雷速体育』が報じたところによると、韓国開催のE-1選手権では、予算不足を理由にVARが採用されないとのこと。記事では「VARがない運営は、韓国の無責任さを象徴する」「開催国に有利なジャッジという疑いは避けられない」と綴られるなど、韓国の大会運営を批判している。
VARが導入されないとなれば、一部の韓国代表・中国代表選手によるラフプレーが予想されるが、韓国『東亜スポーツ』は3日に「中国代表はE-1選手権のタイトル獲得に向けて本気だ」とリポート。「日本と韓国は2軍以下」「戦術と組織力に優れている日本と韓国を下すために、徹底的に準備しなければならない」という中国メディアの報道内容を引用した上で、「中国の過度な勝負欲が心配だ。ファウルを恐れないラフプレーが日常的だ。彼らの“少林サッカー”を避けなければならない。不必要な怪我をする可能性がある」と指摘している。
FIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選で敗退の中国は、ブランコ・イバンコビッチ監督を解任。E-1選手権では、U19中国代表を率いていたデヤン・ジョルジェヴィッチ氏が暫定指揮を執る予定となっている。W杯アジア最終予選の日本戦でホーム、アウェイともに完敗だったが、それでも中国『捜狐』は「日本は3軍を送り込む可能性がある。E-1選手権を軽視している」と批判した上で、「中国が27年ぶりに日本戦で勝利できるかもしれない」と伝えている。
なお、E-1選手権は国際Aマッチデーの期間外であるため、日本や韓国は欧州組の招集が厳しい状況。日本サッカー協会(JFA)は7月3日に日本代表メンバーを発表するが、Jリーガーのみの構成となる可能性は十分考えられる。