ヤシル・アサニ 写真:Getty Images

 韓国1部・光州FC所属のアルバニア代表FWヤシル・アサニには、J1最下位の横浜F・マリノスへ移籍する可能性が取りざたされたものの、交渉は破談に終わった模様。現地メディアが同選手の去就を報じている。

 アサニの去就を巡っては、2024年12月の時点で横浜FM、ヴィッセル神戸、韓国1部全北現代からの関心が報じられていたが、韓国メディア『スポーツ朝鮮』の関係者が6月17日に横浜FM移籍の可能性をリポート。22日のリーグ戦後、横浜FMを含む複数クラブからの関心を明かしていた。

 しかし、韓国『スポーツソウル』は3日に「アサニは最近、横浜FM移籍に向けての交渉を行った。移籍金でクラブ間合意に達したものの、個人交渉で破談した」とリポート。同選手の代理人との間で折り合いがつかなかったものとみられる。

 また、アサニのもとには他クラブからのオファーが届いていない模様。記事では「アサニは残留してシーズン後半戦で活躍するかもしれない。ただ、まだ移籍ウィンドウが開いているため、好条件のオファーが届けば移籍を望む可能性はある」と綴られている。

 現在29歳のアサニは、身長175cmで左利きのアタッカー。欧州複数クラブを渡り歩き、2023年1月に光州へ移籍すると、入1年目から韓国1部リーグ・プレーオフあわせて33試合の出場で7ゴール3アシストをマークするなど、攻撃陣の中心選手として活躍していた。

 2024シーズンはコンディション不良や欧州選手権(EURO2024)のアルバニア代表招集により、シーズン前半戦はほぼ全試合欠場。7月下旬以降はリーグ戦8試合のスタメン出場で3ゴールを挙げたほか、AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)の横浜FM戦でハットトリックを達成。川崎フロンターレ戦でも決勝ゴールを奪うなど、日本勢相手に本来のパフォーマンスを発揮していた。