
ジュビロ磐田は6月28日開催の明治安田J2リーグ第21節でベガルタ仙台と対戦。試合後、磐田のサポーターとみられるSNSユーザーの一部投稿が話題になったほか、磐田が声明を発表しているが、背景に一部仙台サポーターの不適切な発声があったとみられる。
当該SNSユーザーは仙台戦で「街ごと波にのまれて流されるよ」(原文ママ)と投稿したが、28日深夜に「ジュビロ磐田から削除の要請が来たので件のポストは削除いたしました」と報告。2011年に東日本大震災が発生し、宮城県の沿岸地域を津波が襲っただけに、不適切との指摘が相次いでいた。
一方、ヤマハスタジアム開催の磐田対仙台では、試合中に一部の仙台サポーターによる集団が「磐田クソッタレ」とコール。ネット上で様々な意見が飛び交う中、仙台は7月2日に「不適切な発声が確認された」などと声明を発表。「差別的、侮辱的な発言、行為はいかなる理由があっても許されることではなく、それを統率された集団で行うことは応援とかけ離れており、当クラブとしては看過できません」と厳しい姿勢を見せている。
磐田から一部投稿の削除を要請されたというSNSユーザーは、7月1日に再びXを更新。「ベガルタ仙台サポーターの皆様から公衆の面前で大声で僕の好きなクラブを 『くそったれ』と罵られた返答としてしています」などと、不適切とみなされた投稿に及んだ背景を説明。周囲からの批判に反論した上で、「今回のポストの内容について一切折れる気もないし謝罪する気もないです」と綴っている。
なお、磐田は7月2日に声明を発表。仙台戦に関連してSNS上で磐田サポーターとみられるアカウントによる極めて不適切な投稿が確認されたことを受けて、「弊クラブのホーム試合およびアウェイ試合への入場禁止」と「ファンクラブ会員資格の取り消し」の処分を決めたことを明らかにしている。