
2025年夏も日本人選手、Jリーガーによる海外移籍が相次いでいる。アルビレックス新潟所属DF稲村隼翔はスコットランド1部セルティックへの移籍が決定的であるほか、湘南ベルマーレ所属の日本代表DF鈴木淳之介にはデンマーク1部コペンハーゲンへ移籍する可能性が報じられたが、一部ではセルティックの補強戦略が疑問視されている。
Jリーグや日本人選手に詳しいジャーナリストのチアゴ氏は3日、Xで「セルティックがなぜ鈴木ではなく稲村の獲得を狙ったのか理解に苦しむ」とポスト。前方へのパスやドリブル成功率など、ビルドアップに関わる能力値がほぼ同じである両選手について、「2人とも似たような特徴を持つディフェンダーだ」と述べつつも、「鈴木の方が(海外移籍の)準備が整っており、ポテンシャルも高い」と私見を披露。自らの目でJ1リーグ公式戦でのパフォーマンスをチェックした上での意見であることを強調している。
新潟の特別指定選手である2024シーズンに頭角を現した稲村は、2025シーズンもここまでJ1リーグ戦16試合に出場。以前からJ1屈指の将来有望なディフェンダーとして注目を集めている。すでに本人は日本を離れているが、現地では同選手がスコットランド1部リーグのレベルに適応可能かどうかという観点で否定的な意見が上がっている。
現地ジャーナリストのロジャー・ハンナ氏は、新潟とセルティックのレベルに大きな乖離があるとの見解を示した上で、「彼は2025/26シーズンにセルティックのトップチームでプレーすることはない」と報道。他クラブへ期限付き移籍する可能性を伝えている。
一方、現在21歳の鈴木は高卒3年目の2024シーズン途中からセンターバックでレギュラーに定着。2025シーズンはここまでJ1リーグ戦全21試合でスタメン出場しているほか、6月にはFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選に臨む日本代表に招集されている。