
スタッド・ランス所属の日本代表FW中村敬斗に、中東移籍の可能性が浮上。リーグアン所属クラブからの関心も報じられているが、ランスは同選手の放出に応じない見込みだという。
欧州の移籍市場に精通しているジャーナリストのサシャ・タヴォリエリ氏は7月2日、Xで「サウジアラビア1部アル・フェイハFCが中村の獲得に興味を示している」とリポート。「まだスタッド・ランスに正式オファーを提示していない」としつつも、「選手の関係者とアル・フェイハFC関係者の間で交渉が行われている」と、移籍に向けた動きがあることも伝えている。
また、フランス『Foot en France』はタヴォリエリ氏による報道を受けて、「中村はランスと2028年6月まで契約を残しているが、フランス2部リーグでのプレーを望んでいない」と選手サイドの意向を伝えたほか、「オリンピック・マルセイユ、ニースも数か月前から中村を注視」と複数クラブによる争奪戦の可能性をリポート。移籍金を1000万ユーロ(約16億円)と見積もっている。
アル・フェイハFCは2024/25シーズンのサウジアラビア1部リーグで13位という結果に。チーム全体の得点数は27であり、攻撃陣の強化が課題となっている。また、かつて京都サンガ、サガン鳥栖でプレーしたレンゾ・ロペスが退団間近に。ブラジル人ジャーナリストのルイス・メルロ氏は、ブラジル1部ECヴィトーリア移籍が決定的だと報じている。
なお、フランス『フット・ナショナル』は6月30日にランス所属選手の去就を特集。2024/25シーズンの公式戦40試合出場で12ゴール3アシストを挙げた中村について「ランスは彼の去就について、決断を下した。ジャン=ピエール・カイヨ会長は彼を引き留める」と伝えた。一方、MF伊東純也については「真剣なオファーがあれば売却を検討」と、放出を視野に入れているという。