長谷部誠 写真:Getty Images

 アイントラハト・フランクフルトは、SCフライブルク所属の日本代表MF堂安律への関心が取りざたされるなか、他の日本人選手の獲得を公式発表。背景にU21チームのコーチである日本代表OB長谷部誠氏の推薦があったとみられる。

 フランクフルトが獲得を決めたのは、先日VfBシュツットガルトを退団したばかりのU19日本代表MF花城琳斗だ。現在19歳の同選手は、2023年11月にJFAアカデミー福島U-18からシュツットガルトへ移籍。海外挑戦1年目はレギオナルリーガ・ズュートヴェスト(4部相当)で3試合の出場にとどまり、2024/25シーズンも3部リーグ戦で4試合の出場に終わっていた。

 ドイツ『absolut fussball』は6月17日の時点でフランクフルト移籍の可能性を報じていたが、その際に「長谷部は花城の獲得を支持」などと日本人指導者による後押しがあった可能性を報道。「ドイツ下部リーグでは、深いポジションから攻める相手と対戦することが多い。このようなクオリティを持つ選手が力を発揮する」などと、同選手の持ち味であるドリブル突破と1対1の局面での勝負強さが活きる可能性も指摘していた。

 すると、フランクフルトは7月2日になって花城の獲得を公式発表。トップチームではなくU21チームに合流することが決まっているだけに、長谷部コーチの指導を受けることになりそうだ。

 なお、フランクフルトは堂安の獲得にも向かっている模様。ドイツ紙『ビルト』は6月23日の時点で、フランクフルト移籍の可能性について「まだ最終決定を待っている」と報じていた。また、ドイツ『ティピコ』は「本人はUEFAチャンピオンズリーグ出場クラブへの移籍を希望」と伝えているが、一部ではプレミアリーグ所属クラブからオファーが届いた場合、フランクフルト移籍を拒否する可能性も取りざたされている。