火星は本当に赤い砂漠と岩石だけの不毛な惑星なのだろうか。2014年にNASAの火星探査ローバー「キュリオシティ」が撮影した一枚の画像が、今、改めて専門家たちの間で熱い議論を巻き起こしている。そこに写っていたのは、両端が丸みを帯びた完璧な葉巻型の飛行物体。それは、ただの岩やカメラの異常では説明がつかない、あまりに“異質な”存在だった。

隕石でもカメラのブレでもない、決定的な証拠

 この画像が専門家たちを驚かせた最大の理由は、その「鮮明さ」にある。研究者のジーン・ウォード氏によれば、背景に写る星々はシャープで、一切ブレていない。これは、カメラのブレや長時間露光による残像の可能性を完全に否定するものだ。

 さらに、この物体は8分間という短い時間の中で5枚の連続写真に捉えられている。これは、物体が比較的ゆっくりと移動していたことを意味しており、大気圏に高速で突入する隕石の動きとは明らかに矛盾する。また、隕石であれば当然見られるはずの、燃え盛る炎の尾も一切確認できない。

 自然現象や撮影ミスでは説明がつかない。では、キュリオシティが目撃したのは一体何だったというのか。

火星の空に浮かぶ「葉巻型UFO」―NASA探査機が捉えた“異常な存在”の画像2
(画像=画像は「AnomalienCom」より)

そこには「コックピット」があったのか?

 画像を水平にして分析すると、さらに驚くべき特徴が浮かび上がってくる。葉巻型の物体は、まるで金属質の固い船体のようだ。そしてその前面には、窓、あるいはドーム状に盛り上がった構造物らしきものが見て取れるのだ。専門家の一部は、これをコックピットや司令室ではないかと推測している。

 火星の地平線の彼方を周回していたのか、あるいは遠くの地表と繋がっていたのかは不明だが、その大きさは、通常の宇宙ゴミなどとは比較にならないほど巨大である可能性が高い。

火星の空に浮かぶ「葉巻型UFO」―NASA探査機が捉えた“異常な存在”の画像3
(画像=画像はUnsplashのJavier Mirandaより)