西ヶ谷隆之監督 写真:Getty Images

 タイサッカー協会(FAT)は7月1日、U-23タイ代表の西ヶ谷隆之監督(52)を解任したと発表した。2024年9月に同代表監督に就任した西ヶ谷氏は、かつてシンガポール代表を率いた実績もあり、その手腕に期待が寄せられていた。しかし、就任後は5連敗で白星が挙げられず解任となった。

 U-23タイ代表は西ヶ谷監督のもと、ここまで5試合の国際親善試合を実施しているが、U-20 UAE代表(0-1)、U-23カタール代表(1-2)、U-21クロアチア代表(1-3)、U-23香港代表(2-3)、U-23 UAE代表(1-2)に5連敗。特にホーム開催となった香港戦は、格下相手と考えられていたため試合後はファンから監督解任を求める声が噴出した。

 タイは東南アジア競技大会(SEA Games)の自国開催を年末に控えており、U-23タイ代表は4大会ぶりの金メダル獲得を目指している。FATのチャンウィット・パラシービン副会長は以前、西ヶ谷監督の去就について「現時点で決めることはなく、年末のSEA Gamesの結果を待ってから判断する」としていた。しかしFATは、1年以上も勝利から遠ざかり低迷から抜け出せないチームに変革をもたらすべく、早期の指揮官交代に踏み切った。

 U-23タイ代表は、7月中旬からインドネシアで開催されるASEAN U-23選手権に出場する予定で、FATは近日中に新監督を任命する予定だ。タイメディアによると、後任にはタイ人のタワチャイ・ダムロン=オントラクル氏が就任する見通しとなっている。