元阪神タイガースの掛布雅之氏が、自身のYouTubeチャンネル『掛布雅之の憧球』を更新。広島東洋カープ・新井貴浩監督に「強くなるためにやるべきこと」を提言した。
■開幕前の予想を修正
掛布氏と報知新聞社の森脇瑠香記者が、シーズン前の順位予想を修正した今回の動画。
シーズン前、読売ジャイアンツの優勝を予想していた掛布氏は、阪神タイガースに変更。一方、森脇記者は従来通り横浜DeNAベイスターズ優勝、2位読売ジャイアンツとし、3位を5位予想だった広島に変える。
阪神については、交流戦での不調などを根拠に、開幕前の「4位」のままにした。
■厳しさが必要
森脇記者が高く評価した広島の戦いぶりについて掛布氏は「8月勝負」という見方を示す。
今後については「新井監督の野球は大好きなんですけど、勝つためには厳しさが必要だと思うんだよな。ただ、今年の新井監督って藤川監督とメンバー交換のときに、目を合わせなかったようなときがあったよね。あれはしてはならないことなんだけど、新井監督の違う一面を見たような気がした」とコメントした。
■「怖さを見せたほうが…」
掛布氏はさらに「ああいう新井監督の強さ、怖さみたいなものをもっと見せたほうが、広島のチームって1つになるんじゃないかな」と提言。
続けて「ファミリーで戦うのはいいんだけど、もうちょっと強さみたいな。そういうファミリーになったほうが、広島の本当の強さに変わってくるんじゃないかなと思います」と語っていた。
■現在セ・リーグ2位の広島
新井監督は今季、就任3年目。指導者未経験での抜擢には不安の声もあったが1年目は2位、2年目は8月終了時まで首位と、一定の成績を残した。
現役時代、猛練習を積んで名選手になった新井監督だが、就任当初から「叱らない」指導を実践。選手からは概ね好評のようだが、一部OBや解説者からは「甘い」という声も上がっていた。
6月29日終了時点でカープは首位阪神と3.5ゲーム差の2位。じゅうぶんに優勝を狙える位置につけている。