
ブラジル2部クリシューマEC所属のブラジル人MFゼ・ガブリエルに、Jリーグ移籍の可能性が浮上。移籍金ゼロで獲得可能だが、複数クラブの争奪戦が予想される。
現在26歳のガブリエルは、身長184センチで右利きの守備的ミッドフィルダー。インテルナシオナル、ヴァスコ・ダ・ガマ、コリチーバと渡り歩いたが、2025年のリオデジャネイロ州選手権でほとんど出場機会を得られず、ヴァスコ・ダ・ガマを退団。約2か月間フリーの身だったが、2025年4月にクリシューマECへ加入している。
そのクリシューマECでは、2025シーズンのブラジル2部リーグ戦8試合にスタメン出場とレギュラーに定着。守備的MFやセンターバックなど複数ポジションでの起用が続いていたが、7月での退団が決定的だという。
ブラジル『revista colorada』は7月1日に「ガブリエルとクリシューマECの契約は7月10日に終了するが、契約延長交渉は進んでいない」「クリシューマECは慰留に努めているが、国外クラブとの競争に直面している」とリポート。これによると、日本、韓国国内クラブが関心を寄せており、クリシューマECよりも好条件のオファーを用意。記事では「クリシューマECより有利な契約が、選手と代理人の選択に影響を与える可能性がある。ガブリエルは近日中に自身の去就について決断を下す」と綴られている。
なお、クリシューマECは2025シーズンの2部リーグで15位に低迷。2025年1月から指揮を執っていた元清水エスパルス監督のゼ・リカルド氏は、成績不振により5月5日で解任されているが、選手の入れ替わりも激しい。ブラジル『sulinfoco』によると、同クラブは2025年1月3日から6月10日の間に、28選手を獲得した一方で、11選手を放出。ブラジル1部レッドブル・ブラガンチーノから期限付き移籍により加入していたブラジル人FWヴェリック・ポポは、6月にファジアーノ岡山へ移籍している。