稲村隼翔 写真:Getty Images

 アルビレックス新潟所属DF稲村隼翔は、海外クラブへの移籍を前提とした手続きと準備のため、6月29日をもってチームを離脱。日本代表MF旗手怜央、FW前田大然擁するスコットランド1部セルティックへの完全移籍が決定的と報じられているが、加入1年目はセルティックでプレーしないケースも考えられるようだ。

 現地ジャーナリストのロジャー・ハンナ氏は7月1日、YouTubeチャンネル『Clyde 1 Superscoreboard』に出演した際、セルティックの補強計画を特集。稲村について「彼は2025/26シーズンにセルティックのトップチームでプレーすることはないと思う」と切り出すと、「彼のクラブ(新潟)にそのまま復帰させる、もしくは欧州クラブへ期限付き移籍させるかのいずれかになる」とコメント。期限付き移籍による新潟残留の可能性があるという。

 新潟の特別指定選手である2024シーズンにブレイクを果たし、2025シーズンはここまでJ1リーグ戦16試合に出場と、レギュラーに定着している稲村だが、ハンナ氏は同選手について「彼にとって、これまでのレベルからセルティックのトップチームにいきなり上がるのは、あまりにも大きな飛躍だ」と私見を披露。

 欧州クラブへのレンタル移籍により、イギリスのサッカーに慣れるために必要なフィジカル能力やテクニックを習得することが可能であるとの認識を示したほか、Jクラブでのプレーにより、一定の出場時間と慣れ親しんだ環境を確保できる可能性も指摘している。

 なお『セルティックブログ』では、稲村の移籍金が30万ポンド(約6,000万円)と記載されている。日本のサッカーファンの間で移籍金の安さが話題になっているが、セルティックからの期限付き移籍報道は日本国内で否定的に捉えられるかもしれない。